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高額薬剤から垣間見える矛盾

2016年10月19日 水曜日

このメルマガでも、何度か高額薬剤について取り上げましたが、再度この問題を考えてみます。

 

今月の初旬のTVニュースで、81歳の末期がんの女性がオプジーボの投与で食べ歩きできるまでに改善した元気な姿と、主治医の笑顔を流していました。続けて、この画期的な薬剤を発見した京大の本庶名誉教授がノーベル賞候補であると伝えていました。

 

その一方、オプジーボの薬価については、国会でも取り上げられ、厚労省の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会では、薬価の引き下げが検討されています。高額薬剤が、医療財政を脅かす元凶だと言わんばかりです。

 

この二つの事実が、日本の医療制度の抱えた矛盾を一気に表面化することになりました。科学によるイノベーションと高齢化による医療財政の破綻という難しい舵取りを求められています。今回は、数ある問題点から2点に絞って述べていきます。

 

○誰にでも使えるのか。

 

高齢者で劇的な効果が認められたことは、科学の勝利で称賛に価すると思います。しかし、急速に進む高齢化の時代に、年間3500万円かかるオプジーボを誰にでも使っていいのかどうか疑問が残ります。この方が40歳代であればいいニュースなのにと思ってしまいます。

 

そこで使用ガイドラインが必要ですが、その指標はあるのでしょうか。

 

バイオマーカーによる有効性の予測 
自己負担の増額 
平等性を重視してくじ引き

 

といったことが考えられますが、意見の集約は難しいでしょう。

 

この際、一番公平と思われる年齢で制限するしかないでしょう。後期高齢者のがん治療は緩和ケアに重点を置くべきだと考えます。国立がん研究センターでは、高齢者の緩和ケアの延命効果について検証を始めています。生活レベルを改善することによって、薬物治療より延命効果が認められたという研究データがアメリカにはあるそうです。

 

○高いのは日本だけ

 

抗がん剤市場は、14年の8,533億円から23年には1兆5,438億円に増えると予想されています。このような予想があるにもかかわらず、薬価制度が対応できていません。オプジーボの薬価が、年間500名を切るメラノーマと数万人の患者がいる肺がんで変わらないことの方が不思議です(次回薬価改定時には引下げ対象になります)。

 

また、外国の価格に比べても非常に高いという現実が分かりました。

 

○オプジーボ100㎎の価格
日本  73万円
アメリカ 29.6万円
イギリス 14.4万円

 

アメリカでは日本の半額以下、イギリスに至っては20%以下となっています。イギリスのNICEはメラノーマにはこの価格で推奨していますが、肺がんでは費用対効果の基準を満たしていないとして更なる価格の引き下げを求めBMSと交渉をしています。日本では25%の引き下げが検討されているようですが、株式市場では『値下げ幅が当初予想より小幅』と受け止められ、小野薬品工業の株価が上昇しました。一般の認識では50%値下げも考えられていました。このように、オプジーボの薬価設定のプロセスを追っていくと、厚労省の勇み足と言われても仕方ありません。今後の高齢化時代に対応した薬価を含めた医療制度が必要です。

 

今回は、使用範囲と薬価の2点から問題点を炙り出しましたが、これ以上避けて通れない難問が山積みです。今までの延長線上では対応できないことばかりで、国民皆保険を再考する時期が来たのかもしれません。

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